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健康診断の項目の選び方について

2016年04月04日

前回は法定の健康診断の内容とその意義について解説をして、それだけでは必ずしも十分ではないというところまでお話をしました。

今回は法定で定められた項目以外のものを選ぶ場合についての基本的な考え方についてお話したいと思います。

小難しい話となるので、興味のある方だけ読み進めてもらえればと思います。

 

健康診断はあくまで検査である為、検査というものの意義と役割について理解することがまず必要です。

検査はどういう時に行うかというと、検査を行っていない状態では診断がはっきりとしない場合に、検査後にはより正確な診断を下すことを可能にする為に行うものです。

ここで出てくるのが検査前確率と検査後確立という考え方です。ある疾患について、検査を行う前のその疾患である確率を検査前確率と言い、検査後のその疾患である確率を検査後確率と言います。

つまり、検査前確率と検査後確率が異なることによって検査というものの価値が存在することになります。

これは検査後にある疾患の確率が高くなっても低くなっても価値があります。

例えば胃癌を疑っている状態で胃カメラを行った場合、胃癌が見つかれば胃癌である確率がかなり高く、治療に結びつくため検査の価値があります。また胃癌がないという結果が得られた場合は胃癌の心配が大きく軽減され、検査を行わない場合に比べて安心して経過をみることができ、価値があると考えられます。

ただし、どんなに精度の高い検査でも100%の精度のものはこの世に存在しませんのであくまで確率論であることを覚えておく必要があります。

 

当たり前の話をしていますが、ここでお伝えしたいのは具体的な疾患をイメージして検査を行わなければ意味のある検査とはならないということです。

つまり、健康診断の項目を選ぶ際にはどのような病気を心配しているかによって選ぶべき項目が異なり、正しい項目を選ぶためには心配すべき疾患を頭に思い浮かべる必要があるのです。

医師にとっては当たり前のことですが、一般の方ではこのことを理解されている方が少ない為改めてこの場で説明をさせてもらいました。

 

ここで一つ問題が出てきます。

具体的な疾患をイメージしないと適切な健康診断が行えないということは、適切な健康診断を行うためにはイメージすべき疾患の全体像を理解しておく必要があると言うことです。

つまり人が罹りうる疾患の具体名やその頻度、適切な検査方法、検査の選択肢やそのメリット・デメリット、発見された場合の治療方法などまで理解して初めて適切な健康診断が行えます。

正直なところここまで考えるには医師レベルの医学的知識が必要となり、一般の方でここまで考えて健康診断を受けられている方はほとんどいないように思います。

日々の診療において一人一人に対して上記のことを一から全て説明することは不可能なので、こういった場で少しでも理解を深めて頂ければ幸いと考え改めて説明をさせて頂きました。

 

今回は少々退屈な話となってしまったかもしれませんが、次からは代表的な疾患の全体像についてお話して、その後各論として疾患別に個別のお話をして行きたいと思います。

 

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