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脂肪肝について

2016年05月16日

健康診断で注意すべき生活習慣病についてお話を続けていますが、今回は比較的指摘をされやすい脂肪肝についてお話をしたいと思います。

 

脂肪肝は健康診断で指摘されやすいと書きましたが、実際には脂肪肝ですと診断されて返ってくるよりも、肝障害ですと指摘されて返ってくるケースの方が多いように思います。

具体的には、AST(GOT)、ALT(GPT)という血液検査の項目に異常があると言われてるケースが最も多いと思います。

AST(GOT)、ALT(GPT)な肝臓が壊れた時に血中に流出する酵素のことで、肝臓が障害されていることの指標になります。

ここで注意をしたいのは肝機能障害と表現されているケースがありますが、肝機能障害と肝障害とは別物であると理解をする必要があります。

肝機能障害とは言葉通り、肝臓の機能が障害されている状態です。肝臓の機能とは毒素を分解したりタンパク質を合成したり、脂肪や糖分などの栄養素を蓄えておいたり、胆汁を作ったりと多岐に渡ります。

また、肝臓は沈黙の臓器と言われているように、多少の障害を受けても機能低下を来すことはなく、元に戻る力も強い臓器です。肝機能障害が出現してるということは相当病状は進行していることになります。

 

肝機能障害が進み、元に戻らなくなってしまった状態を肝硬変と言うことができると思います。

肝障害とはこれもまた言葉通り肝臓が障害されている状態です。肝臓を構成する細胞が障害されていれば肝障害と言える訳です。必ずしも肝機能障害を伴う訳ではないので分けて考える必要があります。

 

話を元に戻しますと、脂肪肝では肝障害が起きています。傾向としてはアルコール性の脂肪肝の場合はAST(GOT)の方がALT(GPT)よりも高く出ることが多く、過栄養性の脂肪肝の場合は逆にAST(GOT)よりもALT(GPT)の方が高い場合が多いようです。

ただし、肝障害はウイルス性肝炎や薬剤性肝炎、自己免疫性肝炎など原因は多岐に渡り、血液検査だけでは必ずしも脂肪肝とは診断が出来ないわけです。

 

 

脂肪肝の診断は基本的には腹部超音波検査と血液検査のデータを合わせて行います。

所見としては腹部超音波検査で脂肪の輝度が高くなっていることが確認できます。

健康診断で腹部超音波検査を受けられている方は脂肪肝の診断がついて返ってくることがありますが、腹部超音波検査は法定で定められた項目ではない為、全員が脂肪肝のチェックを受けている訳ではないことになります。

CT検査でも診断は行えますが、CTでは被爆をしてしまうので、脂肪肝を疑う場合は害のない超音波検査が用いられるわけです。

 

脂肪肝の原因としては上記の通り、アルコール性のものと過栄養性のもので大半を占めます。

脂肪肝は従来大したことのない疾患と考えられていた時期もあったようですが、近年では放置することによって肝硬変に進行したり、肝細胞癌が出現したりと放っておける疾患ではないという認識になってきています。

ただ、現時点では、脂肪肝の治療に薬物療法というものが存在しません。基本的にはアルコール制限や食事運動療法で改善させるしか無い訳です。

 

脂肪肝を指摘された人、肝障害を指摘されて脂肪肝が疑われる人は当院の内科外来でご相談下さい。

 

大阪・梅田のクリニック|内科・健康診断
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06-6147-8136

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