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尿酸値が高いことの意義について

2016年04月22日

健康診断で注意すべき疾患として生活習慣病を取り上げており、過去には高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病について記載をしてきました。

今回は高尿酸血症について記載をしたいと思います。

以前は痛風・高尿酸血症について意義や治療方法などについて記載してきたので、今回は健康診断における尿酸値の考え方や高尿酸血症のリスクについて詳しく記載をしたいと思います。

 

高尿酸血症は生活習慣病のうちの一つとして考えることが出来ますが、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病と比べるとやや重要視されていない感があります。

象徴的なのは法律で定められた健康診断である法定健診では尿酸値の項目がありません。

なので、毎年健康診断を受けており、異常を指摘されたことが無いという方が突然痛風発作を起こすということがある訳です。

個人的には尿酸値のオプションを追加することは健康診断においてお勧めの項目になります。

 

尿酸値が高い状態が続いている病態を高尿酸血症と言いますが、高尿酸血症は痛風にしか関係がないと考えている人がいます。

しかしながら最近では高尿酸血症はそれ自体が生活習慣病で色々な病気の元になることがわかってきています。

 

1つ目には腎臓を傷害することが分かっています。

血清尿酸値が8.0mg/dL以上と高値の方は、血清尿酸値が5.0mg/dLと低値の方と比べて腎機能障害に進展する可能性が男性で約3倍、女性で約10倍程度差があるということが分かっています。

血清尿酸値が6.0mg/dL以上の方は末期腎臓病(透析導入)の独立した予測因子であることも分かっています。

 

2つ目にはメタボリックシンドローム(通称メタボ)と血清尿酸値と相関関係があることが分かっています。

血清尿酸値が高くなるほどメタボリックシンドロームである可能性が高くなり、逆にメタボリックシンドロームの構成要素が増加するについれて尿酸値は高くなります。

血清尿酸値はメタボリックシンドロームの診断基準には含まれておりませんが、メタボリックシンドロームの周辺徴候であることが示唆されています。

 

3つ目には高血圧症や心血管系疾患との関連性がわかっています。

血清尿酸値は将来における高血圧症の独立した予測因子として捉えられています。

また血清尿酸値の増加は心血管イベントの増加に寄与される可能性が示唆されており、脳卒中の初発ならびに再発リスク、心不全による予後ならびに再入院の予測因子となる可能性があると考えられています。

 

その他には悪性腫瘍との相関関係を調査した疫学調査があったりしますが、こちらは結果の方が関係を言い切れる程はっきりしたものが出ていないようです。

その他には総死亡のリスクと関連する可能性がありますが、血清尿酸値のコントロールによって総死亡の相対危険度が低下するという証拠までははっきりと出ていないようです。

 

以上、法定健診の必須項目ではない高尿酸血症についてお話をしてきました。

高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの3大生活習慣病と比べるとやや扱いが劣る位置にありますが、高尿酸血症は立派な生活習慣病と考えられます。

血清尿酸値の高値を指摘された方は当クリニックの内科外来までご相談下さい。

 

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