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糖尿病について③

2016年04月20日

過去2回に渡って糖尿病についてお話をしてきました。

前回までは糖尿病の分類や診断、症状について記載してきましたが、今回は治療法についてお話をしたいと思っています。

 

糖尿病の治療方法は高血圧症や脂質異常症などと同じように、まずは生活習慣の改善から始めて、それでも改善が認められない場合に薬物療法という選択がされるのが原則となります。

ですが、これも高血圧症や脂質異常症と同じように、程度によっては最初から薬物療法が開始されるケースもあり得ます。

 

まずは食事療法から記載致します。

 

特に2型糖尿病については肥満が原因となることが分かっているため、肥満の解消が治療に繋がります。

その為、エネルギー摂取量の適正化がまず必要となってきます。

エネルギー摂取量は下記の計算式で算出します。

適正エネルギー摂取量 = 標準体重 × 身体活動量

標準体重 = 身長(m) × 身長(m) × 22

身体活動量は下記の通り設定します。

・軽労作(デスクワークが多い職業など):25〜30kcal/kg標準体重

・普通の労作(立ち仕事が多い職業など):30〜35kcal/kg標準体重

・重い労作(力仕事などが多い職業など):35〜     kcal/kg標準体重

ただし、肥満者の場合には体重減少を目指し20〜25kcal/kg標準体重とします。

通常男性では1400〜2000kcal、女性では1200〜1800kcalの範囲となります。

 

摂取エネルギーを決まったら次は内容の話となります。

原則は3大栄養素である、炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく取り、適量のビタミン、ミネラルも摂取し、いずれの栄養素も過不足なくすることとなります。

一般的には総摂取エネルギー量の50−60%を炭水化物で摂取をし、タンパク質は標準体重1kg当たり成人の場合1.0−1.2gとし、残りは脂質とするが25%以下とすることが望ましいとされています。

食品交換表では食品を主な栄養素から4群6表に分類しており、食品に含まれるエネルギー量80kcalを1単位として定めています。

食品交換表を用いることで、同一の表内の食品を同一単位で交換摂取できるようになっているので便利です。

 

その他食事において合併症予防のために注意すべき点がいくつかあるので記載します。

・アルコールの摂取は1日25g程度までに留め、肝臓疾患や合併症などがある場合は禁酒とする。

・高中性脂肪血症がある場合には、飽和脂肪酸、ショ糖、果糖の摂取量を可能な限り少なくする。

・血糖値上昇抑制、血清コレステロール値の増加を防ぐ為に、食物繊維を1日20〜25g程度と多く摂取するように努める。

・高血圧症があるばあいは、食塩の摂取量を1日6g未満とする。

・腎症が出現してきている場合はタンパク質摂取量を0.8〜1.0g/kg標準体重に制限する。

 

次は運動療法について記載したいと思います。

運動療法には有酸素運動とレジスタンス運動に分けることができます。

有酸素運動は息が上がらない範囲で継続して行える運動でインスリン感受性が増大することが期待できます。歩行、ジョギング、水泳などが該当します。

レジスタンス運動はおもりや抵抗負荷に対して動作を行う運動で、強い負荷強度で行えば無酸素運動に分類されますが、筋肉量を増加し、筋肉量を増強する効果が期待できます。

肥満のある糖尿病患者さんには水中歩行などは有酸素運動とレジスタンス運動がミックスされた運動であり、膝などの関節にかかる負荷も少なく安全かつ有効な運動と言えます。

運動の強度としては50歳未満では心拍数が100〜120回/分、50歳以上では心拍数が100回/分以内に留めるようにしてもらいます。

心拍数が計測しにくい環境では、自覚として楽であるかややきついくらいの体感を目安にして下さい。きついと感じる時は強すぎることとなります。

運動の負荷量としては、歩行運動で1回15−30分を1日2回、1日の運動量としては約1万歩、消費エネルギー量としては160〜240kcalが適当とされています。

運動の頻度としては日常生活に組み入れ毎日行うことが望ましいですが、少なくとも1周間に3日以上行うことが望ましいとされています。

糖尿病のコントロールが極端に悪い時や合併症がある場合には運動療法を禁止または制限した方がよい場合がありますので、内科外来で相談をして下さい。

 

以上、食事療法、運動療法と糖尿病の治療における生活改善についてお話をしてきました。

残るは薬物療法ですが、少々長くなってきた為、また次回とさせて頂きます。

 

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