BLOG 記事詳細

一覧

一般内科
健康診断
自費治療

記事詳細

一般内科

痛風・高尿酸血症について

2016年03月08日

当院の内科外来で比較的多い痛風・高尿酸血症について今回は記載をしたいと思います。

 

痛風とはその名の通り風が吹いても痛いというところから名前が付いているようです。

典型的には足の親指の付け根の関節に尿酸の結晶が析出してに炎症を起こし、疼痛、腫張、発赤、熱感を伴います。他には足首の関節などが比較的多く、膝や肘など大きな関節にはあまり出にくいとされています。

とても痛いので足を引きずりながら患者さんが診察室に入ってこられることが多いです。

痛みが強いのでそれを治すことに気が行ってしまいがちですが、高尿酸血症はそれ自体が血管を傷めると考えられるようになってきており、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、喫煙などと同じで脳梗塞や心筋梗塞のリスクになっているとされております。

 

病態としては尿酸値が高いと痛風発作に繋がるとされており、尿酸値が高くなる原因としては食生活や飲酒を中心とした生活習慣が原因の場合と、遺伝的体質が原因の方と、その両方があります。

飲酒などの生活習慣が原因となっている方は生活習慣を改めることで症状がなくなるケースも多いです。

ここで注意をしたいのはプリン体カットのビールなら大丈夫と飲んでいる方がたまにいますが、アルコール自体に尿酸値を上げる作用がある為、飲酒自体を控える必要があります。

遺伝的体質で尿酸が高くなってしまう方は、全く飲酒をせずに節制をしていたとしても発作を起こしてしまう場合もあり、この場合は薬物治療を継続する以外に手はありません。

また、尿酸が高くなってしまう原因としては、体の中で尿酸をたくさん作ってしまう尿酸生成過剰型と、尿からの排泄が滞ってしまう尿酸排泄低下型と、両方の原因を持っている混合型とがあります。

原因に応じて適切な治療薬が異なってきます。

 

診断は、病歴と身体診察が重要となります。

高尿酸血症を血液検査で捕まえることが重要となりますが、発作を起こしている時には実際の値よりも尿酸値が低く出てしまい、検査をしてみたら痛風かどうかわからないということがよくあります。

なので、健康診断などで過去に高尿酸血症を指摘されたことがないかを問診で聞きます。残念ながら法律で定められた法定の健康診断の項目には尿酸値は含まれていない為、オプションで付けているか、法定以上の内容を受けている方でないと尿酸値の検査を健康診断ではしてもらえないのが現状です。

次には病歴として食生活、飲酒の習慣を聞きます。食生活に関しては食べる量が大きく影響しますので、体重や体格なども参考にします。飲酒の習慣についても摂取量が多い場合は積極的に疑います。

 

以上から痛風発作が疑わしい場合は、鎮痛薬での治療を開始して、生活習慣の改善を行ってもらいます。

生活習慣を改善して、鎮痛薬をしっかりと内服すれば、大体1週間位で痛みは治まってきますので、その後に改めて検査を行っていきます。

 

発作が治まった後の検査としては、尿酸値の確認とコレステロールなどその他の合併症がないか、他の疾患が原因であったことはないかなどを確認します。

また、60分法という検査を行います。この検査は60分間尿を貯めてもらい、その検査結果を基に血液検査の結果と合わせて、尿酸生成過剰型か尿酸排泄低下型か混合型かを判定します。

 

どの型かに合わせて治療薬を選択するわけですが、尿酸排泄低下型の場合は治療薬の副作用として尿路結石ができやすくなることがあります。その為尿をアルカリ化して尿路結石を出来にくくする薬も同時に内服してもらいます。

尿酸生成過剰型の場合は単純に下げる薬を内服してもらうだけですが、肝臓や腎臓に障害がある方にはそこに配慮をしたような治療薬を選定します。

 

最後に皆さんに改めて念を押しますが、高尿酸血症は痛風発作を起こさなければ放っておいても良いというものでもなく、高尿酸血症自体が血管を傷めることで脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な疾患に繋がるとされていますので、継続して治療を行うことをお勧め致します。

 

痛風発作を起こした方や、高尿酸血症を指摘されている方は当院までご相談下さい。

 

大阪・梅田のクリニック|内科・健康診断

JOH&PARTNERS UMEDA CLINIC

06-6147-8136

人気の記事TOP5

あわせて読みたい記事